春は着物でお出かけ!着物の魅力と選び方のポイント

着物にはシーズン別で袷と単衣の2種類がある

着物には「袷(あわせ)」と「単衣(ひとえ)」という2つの種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。袷着物は裏地をつけて仕立てられており、保温性が高く、寒い季節に利用されます。一方、単衣着物は裏地がなく、軽やかで涼しいため、春や秋の季節の変わり目におすすめです。

それぞれの着物が活躍する季節

袷を着る時期と選び方

袷着物は裏地が付いているため、寒い時期に適した着物です。一般的には10月から翌年4月までの期間に着用されます。この時期は気温が20℃を下回る日が多く、袷着物の保温性が発揮されます。特に七五三やお正月などのフォーマルなシーンでも活躍することが多いです。
上品なベージュやくすみカラーの着物は様々なシーンに合うため、おすすめです。

単衣に適した季節

単衣着物は裏地がない分、風通しが良く、主に気温が20℃~25℃程度の時期に適しています。春から夏、および夏から秋へと移り変わるシーズンで利用されることが多く、軽やかな単衣着物が快適です。カジュアルな単衣着物は、趣味や普段使いとして着やすく、初心者さんにもおすすめです。

近年の着用期間の変化

近年の気候変動により、日本の四季の気温にも変化が見られるようになりました。そのため、袷着物や単衣着物を着用する期間が従来よりも柔軟になりつつあります。気温が22℃を超える日は袷では暑すぎることもありますし、逆に20℃以下の日が9月に訪れる場合は袷が合うこともあります。そのため、カレンダー通りではなく、実際の気温に応じて適切な着物を選ぶことがポイントです。

春のシーン別着物スタイル

くすみカラーで魅せるカジュアルスタイル

春には、淡いくすみカラーを使ったカジュアルな着物コーデもおすすめです。グリーンやベージュ、オフホワイトといった春を想起させる色を主役にした着物を選ぶと季節感を存分に楽しめます。また、くすみカラーは可愛らしさの中にも上品さを兼ね備えているため、カジュアル着物でもくだけすぎない大人な雰囲気を演出できます。

女子会や街歩きで魅せるモダン着物

女子会やティータイム、街歩きには、モダンデザインの着物がおすすめです。古典的な着物に現代的な要素を取り入れたスタイルは、親しみやすく、カジュアルに着こなせます。ストライプやドットなどの洋風デザインは個性的でありながらワンランク上のオシャレが楽しめます。軽やかなショート丈の羽織をプラスして春の風を感じながら街歩きするのも素敵ですね。

着物コーデにプラスしたい小物

レース羽織で防寒と春らしさをプラス 

温かくなる季節とはいえ、ちょっぴり冷えるのが春です。着物だけでは少し肌寒く感じる人もいらっしゃいます。そんな春の着物コーデにおすすめなのが、羽織です。羽織るだけで防寒対策できるほか、軽やかで上品な印象を演出することができます。透け感のあるレース素材の羽織は、柔らかな雰囲気を引き出し、日中の温かい時間帯では涼しげな印象を与えてくれます。ベージュや淡いカラーの羽織を取り入れると、着物の色をより引き立ててくれるため、着物と相性が良く、実用性とおしゃれ感を兼ね備えたコーディネートが完成します。着物はもちろん、普段着にも合わせやすいのがレース羽織の魅力です。

春の日差しに要注意!日傘で紫外線対策を

春とはいえ、冬よりも日差しが強くなる季節です。2月、3月からすでに紫外線対策を行なっている人もいます。特に街歩きなどでは日傘をお持ちいただくことをおすすめします。utataneの日傘は着物コーデに合わせやすいバンブーハンドルのデザインが多く、100%遮光でUVカットバッチリです。春の急な小雨にも対応できる晴雨兼用ですので、お出かけのお供におすすめです。

帯やかごバッグなどの小物で差をつける

着物コーデをワンランクアップさせるためには、帯やアクセサリー選びもポイントです。春を想起させるモチーフの小物を選ぶと、コーディネートを一層引き立てることができます。
着物コーデには巾着バッグを合わせることが多いですが、かごバッグも季節感を演出することができ、おすすめです。特にかごバッグの中に手ぬぐいやストールを忍ばせ、少しバッグから見せるだけでも上級者コーデに仕上がります。取っ手に手ぬぐいを結んでおくのもかわいいですね。
他にも、帯締めやピアスなどのアクセサリーで春をイメージさせるモチーフや色味を加えることでより華やかなコーデになるでしょう。これらのアイテムを活用して、自分らしい春の着物コーデでお出かけを楽しみましょう。